孫と食べる野菜だから安心を|農薬に頼りすぎない家庭菜園の害獣対策
- Hidemitsu Noguchi
- 7月19日
- 読了時間: 12分

自分で育てたトマトやキュウリ、ナス、枝豆を収穫し、孫や家族と一緒に食卓を囲む。
家庭菜園には、野菜を収穫することだけではない楽しみがあります。
苗を植えた日のことや、初めて花が咲いた日のことを話しながら食べる野菜は、スーパーで購入する野菜とはまた違った味わいがあります。
一方で、家庭菜園を続けていると、カラスやハト、小動物、モグラなどによる被害に悩まされることがあります。
収穫直前のトマトを鳥につつかれた。
畑の土が盛り上がり、苗の根元が浮いてしまった。
夜のうちに畝が荒らされていた。
このような被害が続くと、何らかの対策をしたいと思うのは当然です。
しかし、孫や家族が食べる野菜だからこそ、
「どのような資材を使えばよいのだろう」
「農薬を使わずに対策できないだろうか」
「天然由来なら、何にでも安心して使えるのだろうか」
と迷う方も多いのではないでしょうか。
家庭菜園の害獣対策で大切なのは、「農薬を使うか、使わないか」だけで判断することではありません。
対象となる動物、被害の原因、資材の用途、使う場所、保管方法まで確認したうえで、自分の家庭菜園に合う方法を選ぶことが重要です。
この記事では、孫や家族と食べる野菜を育てている方に向けて、農薬に頼りすぎない害獣対策の考え方と、天然乾燥ヒトデを使用した自然由来資材について紹介します。
家族で食べる家庭菜園だから、資材選びを慎重にしたい
家庭菜園で使われる資材には、農薬、肥料、土壌改良資材、防虫ネット、鳥よけネット、忌避用品など、さまざまな種類があります。
商品パッケージに「天然」「自然由来」「化学薬品不使用」と書かれていると、安全性が高いように感じるかもしれません。
しかし、資材を選ぶときは、原料だけでなく、何の目的で、どこに、どのくらい使用するものなのかを確認する必要があります。
天然由来の成分であっても、食品とは限りません。
口に入れてよいものでもなければ、野菜へ直接かけてよいとは限りません。
反対に、農薬だから危険で、農薬ではないから安全と単純に分けることも適切ではありません。
農薬は農林水産省の登録制度のもとで、使用できる作物、使用時期、使用量、使用回数などが定められています。登録された農薬は、表示された使用基準を守って使うことが前提です。農林水産省は、登録されていない農薬を農作物の病害虫防除目的で使用することはできないと案内しています。(農薬登録情報提供システム)
大切なのは、商品の区分や用途を確認し、表示に従って使うことです。
農薬とはどのようなものか
一般に農薬というと、害虫を駆除する殺虫剤を思い浮かべるかもしれません。
しかし、農薬取締法上の農薬には、殺虫剤だけでなく、殺菌剤、除草剤、植物成長調整剤、誘引剤、忌避剤なども含まれる場合があります。
つまり、「忌避剤」という名前の商品が、すべて農薬ではないとは限りません。
農作物を害する病害虫や動物を防除する目的で使用される資材は、その効能や使用目的によって農薬に該当する可能性があります。
農薬として使う商品については、農林水産大臣の登録を受け、対象作物や使用方法などが表示されている必要があります。(日本農薬学会)
そのため、家庭菜園で農薬を使用するときは、単に「家庭用」と書かれているかどうかだけでなく、次の内容を確認しましょう。
農薬登録番号が表示されているか
育てている野菜が適用作物に含まれているか
対象となる病害虫が記載されているか
希釈倍率や使用量はどの程度か
収穫の何日前まで使用できるか
使用回数に制限があるか
農薬登録を受けている商品であっても、登録されていない作物や方法で使用することはできません。(農林水産省)
家庭菜園では少量しか使わないから大丈夫、と自己判断せず、必ず商品の表示を確認することが基本です。
農薬ではない忌避資材とは
家庭用品や園芸用品として販売されている忌避資材の中には、農薬として登録されていない商品もあります。
こうした資材は、対象を殺傷・捕獲するのではなく、においや素材の特性などを利用して、動物が近寄りにくい環境づくりを目的として使用されることがあります。
ただし、農薬ではない資材を、農作物の病害虫防除に効果がある農薬のように使用することはできません。
「天然素材だから、どの野菜にも直接使える」
「農薬ではないから、作物にかけても問題ない」
ということにはなりません。
農林水産省も、登録を受けていない資材を農薬として使用したり、農薬としての効能をうたったりすることについて注意を促しています。(農林水産省)
ECOxCOが取り扱うマリンスターシリーズや、もぐらバイバイも、農薬として病害虫を駆除する商品ではありません。
作物へ直接散布して病気や害虫を防除するものではなく、庭、畑、家庭菜園の周辺で、動物が近寄りにくい環境づくりを目的として取り入れる自然由来資材です。
使用する際は、それぞれの商品に記載された用途や使用方法を守ることが大切です。
まずは被害を起こしている動物を確認する
害獣対策を考えるときは、最初から商品を選ぶのではなく、何が被害を起こしているのかを確認しましょう。
例えば、収穫直前のトマトやトウモロコシがつつかれている場合は、カラスなどの鳥による被害が考えられます。
地面に土の盛り上がりや細長いトンネル状の跡がある場合は、モグラが活動している可能性があります。
作物にかじり跡がある、夜間に畝が荒らされる、足跡やフンが残っている場合は、ネズミ、ハクビシン、アライグマ、イノシシなど、別の動物も考えられます。
対象を間違えると、対策をしても期待した変化が得られません。
被害を見つけたら、次の点を確認してみましょう。
被害が起きるのは昼か夜か
野菜そのものが食べられているか
土だけが盛り上がっているか
足跡やフンは残っているか
鳥の羽やつつき跡はあるか
被害が庭の一部か、広い範囲か
毎日同じ場所で発生しているか
写真を撮り、発生日と場所を記録しておくと、対策を検討しやすくなります。
判断できない場合は、写真を添えてECOxCOへご相談ください。
農薬に頼りすぎないための基本は「寄せつける原因」を減らすこと
自然由来資材を使用する前に、動物を家庭菜園へ引き寄せる原因がないか確認することも重要です。
収穫時期を過ぎた野菜や、地面に落ちた果実を放置すると、動物の餌になることがあります。
生ごみ、ペットフード、米ぬか、未熟な堆肥なども、においによって動物を引き寄せる場合があります。
家庭菜園の周辺では、次のような環境管理を行いましょう。
熟した野菜はできるだけ早く収穫する
落果や傷んだ野菜を放置しない
生ごみを屋外に置かない
肥料や米ぬかを密閉して保管する
伸びすぎた草や茂みを整理する
物置や床下の侵入口を確認する
鳥が止まりやすい場所を把握する
動物にとって「餌がある」「隠れられる」「安全に通れる」という条件がそろうと、同じ場所へ繰り返し現れることがあります。
資材だけに頼るのではなく、環境管理、ネットや柵、侵入口の封鎖などを組み合わせることが基本です。
天然乾燥ヒトデを使った資材という選択肢
農薬や強い薬剤に頼りすぎたくない方にとって、天然由来の忌避資材は選択肢の一つです。
ECOxCOでは、天然乾燥ヒトデを使用したマリンスターシリーズや、もぐらバイバイを取り扱っています。
マリンスター
マリンスターは、天然乾燥ヒトデを使用した撒布タイプの自然由来資材です。
家庭菜園、庭、畑など、鳥や小動物の侵入が気になる場所の周囲へ使用します。
重い機器を設置したり、電源を確保したりする必要がなく、袋から出して撒布できることが特徴です。
ただし、野菜の可食部分へ直接振りかける食品用資材ではありません。
作物へ農薬のように散布して、病害虫を防除する商品でもありません。
使用場所や対象となる動物、必要量が分からない場合は、購入前にお問い合わせください。
もぐらバイバイ
もぐらバイバイは、天然乾燥ヒトデを使用した撒布用資材です。
モグラの盛り土やトンネル状の跡など、活動が疑われる場所に使用します。
穴の周辺や通り道と考えられる範囲へ撒布し、状況を確認しながら継続して使用します。
モグラは野菜の根を主な餌にしているわけではありませんが、地中にトンネルをつくることで、根の周辺に空洞ができたり、苗が浮いたりする場合があります。
作物自体にかじり跡がある場合は、ネズミなど別の動物も疑う必要があります。
マリンスターDX
マリンスターDXは、天然乾燥ヒトデに月桃由来成分を組み合わせた、置いて使用するタイプの自然由来資材です。
小分けされた不織布タイプで、撒布しにくい場所や、資材を直接広げたくない場所で使いやすい仕様です。
商品ごとに使用方法や適した場所が異なるため、「天然ヒトデを使用しているから同じ使い方でよい」とは限りません。
必ず各商品の説明を確認してください。
「天然由来だから絶対安全」と考えない
家族が食べる野菜に関わる資材を選ぶとき、最も注意したいのが「天然由来=絶対に安全」という思い込みです。
自然界に存在する物質であっても、使い方や量によっては刺激になったり、誤飲や接触による問題が起きたりする可能性があります。
農林水産省も、安全性が高いとされる特定防除資材であっても、目や口に入れたり、どのような量・濃度でも使用できたりするわけではないと注意を促しています。(農林水産省)
天然乾燥ヒトデを使用した資材についても、食品ではありません。
次の点に注意して使用・保管してください。
小さなお子様の手が届かない場所に保管する
ペットが口にしない場所で使用する
野菜の可食部分へ直接かけない
使用時は手袋を着用する
使用後は手を洗う
目や口に入らないよう注意する
強風の日の撒布を避ける
用途以外には使用しない
商品に記載された使用量や注意事項を確認する
孫と一緒に庭へ入る場合は、資材を撒いた場所をあらかじめ伝え、触ったり拾ったりしないよう見守ることも大切です。
使用場所と収穫する野菜を分けて考える
家庭菜園で忌避資材を使用する場合は、動物の侵入経路や畑の外周など、作物から一定の距離を取った場所へ配置する方法があります。
例えば、カラスや小動物が侵入してくる方向が分かる場合は、野菜の上へ直接使用するのではなく、菜園の周辺や通り道を中心に対策します。
モグラ対策の場合は、作物の葉や実ではなく、土の盛り上がりやトンネル状の活動跡を確認して使用場所を検討します。
ただし、家庭菜園の広さや畝の配置によっては、作物との距離を取りにくい場合があります。
その場合は、自己判断で大量に使用せず、庭や畑の配置が分かる写真を添えて販売元へ確認しましょう。
「農薬ではないから自由に使える」のではなく、商品の用途に合わせて、必要な場所へ適量を使用することが基本です。
食べる前の基本的な衛生管理も忘れずに
家庭菜園で収穫した野菜は、新鮮で身近なものだからこそ、そのまま食べられるように感じることがあります。
しかし、土、ほこり、鳥や動物のフン、虫などが付着している可能性があります。
収穫した野菜は、資材を使用したかどうかにかかわらず、流水でよく洗いましょう。
特に生で食べる葉物野菜、ミニトマト、キュウリ、イチゴなどは、表面の汚れを確認してください。
動物のフンや尿による汚染が疑われる野菜は、無理に食べない判断も必要です。
孫や高齢者、体調を崩している方が食べる場合は、加熱できる野菜は十分に加熱するなど、一般的な食品衛生にも配慮しましょう。
一つの資材だけで完全に防ごうとしない
動物は、周辺環境に合わせて行動を変えます。
最初はにおいや音を警戒していても、危険がないと学習すると、再び近づく場合があります。
そのため、忌避資材だけで被害を完全に防ごうとするのではなく、複数の対策を組み合わせることが大切です。
鳥害であれば、防鳥ネット、テグス、収穫時期の見直し、落果の片づけなどがあります。
小動物であれば、侵入口の封鎖、餌となるものの撤去、柵、周辺の草刈りなどがあります。
モグラの場合は、新しい盛り土の確認、苗の根元の補修、活動範囲の記録などを行います。
資材を使った後も定期的に家庭菜園を確認し、被害の場所や頻度が変化しているかを見ましょう。
被害が続く場合や、動物の種類を特定できない場合は、自治体や専門業者への相談も検討してください。
孫と一緒にできる「見守る家庭菜園」
害獣対策は、動物を一方的に排除することだけではありません。
どのような動物が庭を訪れているのかを観察し、野菜を守りながら、人と動物の距離を考える機会にもなります。
孫と一緒に家庭菜園を楽しむ場合は、被害箇所を探したり、足跡を観察したり、収穫日を記録したりすることも学びになります。
ただし、野生動物やフンには直接触れさせないよう注意してください。
写真を撮り、図鑑などで調べる程度にとどめ、安全な距離を保ちましょう。
家庭菜園を通じて、野菜が育つ仕組みだけでなく、自然の中にはさまざまな生き物が暮らしていることも伝えられます。
まとめ|正しく選び、正しく使うことが家族の安心につながる
孫や家族と食べる野菜だからこそ、家庭菜園で使用する資材は慎重に選びたいものです。
しかし、「農薬だから危険」「天然由来だから絶対安全」という二つの選択肢だけで考える必要はありません。
登録農薬には、対象作物、使用量、使用時期などのルールがあります。
農薬ではない忌避資材にも、それぞれ定められた用途と使用上の注意があります。
どちらを選ぶ場合でも、表示された方法を守り、必要な場所へ適量を使用することが重要です。
天然乾燥ヒトデを使用したマリンスターシリーズや、もぐらバイバイは、農薬のように作物へ散布して病害虫を駆除する商品ではありません。
庭や家庭菜園の周辺で、鳥や小動物などが近寄りにくい環境づくりを目指す自然由来資材です。
使用後の状況は、対象動物、天候、設置場所、周辺環境などによって異なり、完全な侵入防止を保証するものではありません。
環境管理、ネット、柵、侵入口の封鎖などと組み合わせ、家庭菜園の状況を見ながら使用しましょう。
「家族が食べる野菜の近くで、どのように使えばよいか分からない」
「子どもやペットがいる庭での設置場所を相談したい」
「被害を起こしている動物に合う商品を知りたい」
このようなお悩みがある方は、商品を購入する前にECOxCOへお問い合わせください。
家族で安心して家庭菜園を楽しむために、使用場所や被害状況に合わせた方法を一緒に考えます。






コメント